🗾日本は不名誉な「化石賞」を4年連続受賞することは間違いない・・・!?
「化石賞」とは、環境NGO「Climate Action Network(CAN)」が、気候変動対策に対して足を引っ張った国に与える賞のこと。
気候変動への取り組みが「後退している」ことを「化石」と表現して皮肉ったもので、受賞すること自体がとても不名誉なことだ。
「COP(コップ)」とは?
「COP(コップ)」とは、「Conference of the Parties」の略。日本語では「国連気候変動枠組条約の締約国会議」という。
1992年5月に採択され、1994年3月に発効した国連気候変動枠組条約(地球温暖化による影響を防止するための国際的な枠組みを定めた条約)にもとづき、
各国の対策と進捗を確認し、気候変動に関わる問題や取り組みについて議論する。
日程:いつから?
COPは毎年開催されており、2022年11月に行われたのは第27回目の会議だったことから「COP27」と呼ばれ、
2023年に開催される第28回目の会議を「COP28」と呼ぶ。COP28の日程は、2023年11月30日から12月12日までの13日間開催される。
議長国・開催場所は?
COP28が開催されるのは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ。議長国もUAEが務めることになる。
参加者は?
COPに参加するのは、198の国や機関。各国の政府代表のほか、学者、NGO団体、ビジネスリーダーなど。
これだけ世界中の国々の人が集まるとあり、COPは気候変動に関する最大規模の国際会議と言える。
前回COP27の振り返り
2022年11月にエジプトで開催されたCOP27。ここで議論されたのが、「損失と損害」について。気候変動の原因は主に先進国がつくっているのに、
開発途上国がその影響と被害を受けている。そこでCOP27では、国際社会として、途上国を支援する基金を設立することで合意した。
この基金設立は大きな一歩ではあるが、誰が基金を負担するかなどの内容は、持ち越されている。
また、化石燃料からの脱却が求められているが、COP27で決まったのは「段階的な削減」で、「段階的な廃止」には至らなかった。
COP28で注目したい3つのポイント
では、今回のCOP28で注目するべきポイントは何か。いくつかピックアップして紹介しよう。
1 グローバルストックテイクの実施
COP28では、はじめて各国の取り組み内容と達成度を評価する「グローバルストックテイク」が行われる。COP26とCOP27で改めて確認されたのが、
世界の平均気温上昇を産業革命前より1.5℃に抑えるというパリ協定の目標達成だ。だが、各国の温室効果ガス排出量の排出目標を達成しても、
1.5℃どころか2℃未満に抑えることが難しいとみられている。そのため、各国の温室効果ガス排出量削減の目標をさらに引き上げることが必要だ。
※「グローバル・ストックテイク」とは、英語で「Global Stocktake」といい「GST」と略す。これは、パリ協定の目標達成に向けて、
各国が温室効果ガス排出量の削減目標を立ているが、その各国の取り組みや進捗状況について評価する仕組みのこと。
グローバル・ストックテイクは、パリ協定第14条で定められており、5年ごとに評価を行う。
2 「損失と損害」基金の運用について
前回のCOP27で決まった、損失と損害の基金。この具体的な運用について、議論する必要がある。どの国が資金支援対象になり、
どの国が資金を出すかといったことで、これらの交渉は難航することが予想される。
3 化石燃料の段階的廃止はできるか?
パリ協定の目標達成には、化石燃料からの脱却が欠かせない。化石燃料の「段階的な廃止」を支持する国は多いが、反対する一部の国もあり、
前回COP27では「段階的な削減」と弱めた表現にとどまった。COP28では、「段階的な廃止」を合意できるかということも、ひとつの争点となる。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長が2023年夏、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が来た」と表現したように、
近年は“地球が燃えている”ような異常事態を感じた人も多いのではないだろうか。気候変動への対策には、もう時間がない。
COP28で議論すべき問題は山積みだが、着実な成果を期待していきたい。