🛒買い物をするとき、選ぶポイントは安さ?それとも品質?それだけではない、消費者の選択肢が広がっている。あなたの日々の「ポチッと」が、ふだんの小さな買い物が、世界のどこかで働く人の生活を良くしたり、環境を守ったりするかもしれない。でも、思想が消費に入り込むと、分断に拍車をかけることもある。「消費者のチカラ」が世界を変える?
朝日新聞GLOBE+で特集をしてました。
株式会社IMAI企画今井芳久です。
つい先日「エシカル消費」の国内市場規模(2022年)は約8兆円、という試算結果が発表されました。消費者がエシカルな製品・サービスを購入・利用した金額を、分野ごとに積み上げて算出したもので、エシカル消費の市場規模調査は国内で初めてとなります。
日頃エシカル消費の普及においてお世話になっている東京経済大学名誉教授の渡辺龍也先生、法政大学大学院政策創造研究科准教授の柿野成美さんや他の研究者たちが調査をしてくださったことで、このような全容が発表されたことは非常に貴重なことであると思っています。
この調査結果で私がもっとも驚いたのは、10代の約3割が「社会や環境に悪い影響を与える製品・サービスを買い控えたことがある」と回答し、他の年代と比べて割合が一番高かったということです。エシカルでない製品・サービスをボイコットしたことがある10代が想像以上に多くいたのです。これは企業にとっても見逃せない結果ではないでしょうか?
エシカル消費に該当すると考えられる消費行動のうち、エコマーク製品や非GMO産品(遺伝子組み換え作物でない産品)、農福連携の産品などは、消費量や消費額のデータがないなどの理由で市場規模を推計できなかったとのこと。渡辺先生いわく、「これらももし測れたら、市場規模は優に10兆円は超える」とおっしゃっていました。今後、認証団体や企業もエシカル消費の消費量や消費額データなどをきちんと出していくことで、エシカル消費の普及度合いを見える化できると思いますので、データ提供の働きかけなどは必要になってくると感じました。
朝日新聞掲載記事「エシカル消費の市場規模調査」
https://www.asahi.com/sdgs/article/15531191
エシカル消費普及の活動でいつもお導きくださっている東京都市大学名誉教授の中原秀樹先生の記事も併せてぜひご一読ください。エシカル消費の歴史を知ることができます。
https://globe.asahi.com/article/15519267
※【エシカル協会】エシカル・コミュニティ メールマガジン 2024年12月号 より抜粋